五色(ごしき)は五大栄養素と非常に関係があるので、色どりがよい食事は非常にバランスのよい食事といえる。
青(緑)色は緑黄色野菜でビタミンが豊富である。赤色は赤身の肉でタンパク質が豊富で、赤身ではないが魚類のタンパク質もこれに含まれる。黄色は穀類で炭水化物が豊富で、大豆類やイモ類もこれに含まれる。白色は油脂・種子で脂質が豊富で、お酢もこれに含まれる。黒色は海藻類・貝類やキノコ類でミネラルが豊富に含まれている。
五色は五臓とも非常に関係がある。五臓に関わる病気にはこの五色の食材を考慮して摂取するとよい。肝のストレスに関わる自律神経失調症ではエネルギーの補酵素となるビタミン豊富な野菜・果物を、心に関わる不眠症では睡眠ホルモンであるタンパク質(トリプトファン)の豊富な魚類・肉類をとる。脾に関わる食欲不振では胃にやさしいおかゆなどの穀類で消化を助ける。肺に関わる気管支喘息ではn3系不飽和脂肪酸(EPA等)の油脂をとる。腎に関わる生殖機能低下や免疫低下では生殖系に作用する海藻類・貝類を、免疫をアップするキノコ類を積極的にとる。